花屋敷つつじガ丘自治会の集会所は届出避難所として登録を行っています。
地域の皆様をはじめ、避難してくる方々が安心してご利用出来るよう避難所として必要な設備を整えてきました。
もちろん設備だけでなく日頃の訓練が大切です。今回は冬季に大災害が発生しライフラインが断たれた中、一時的な避難所として利用することを想定した訓練を行いました。
防災機材があってもその使い方がわからなければ役に立ちません。今回は防災資器材の使い方や収納場所をまとめた冊子を「自主防災マニュアル」として事前に配付しました。
午前の部
今回の訓練はコミュニティひばりのイベント重なってしまった為、事前に花友クラブにスケジュールを確認しより多くの方に参加いただけるよう訓練の開始時刻も再調整しました。
つつじガ丘公園で防災資器材の設置を行い、炊き出し訓練を行いました。時間帯を分けて密にならないよう注意をしました。
設置した資器材は簡易ベッド、簡易トイレ、電源確保のための発電機、石油ストーブ、そしてソーラーパネルとポータブル電源ですが、これは当地域は急坂が多いので災害時は地域内4カ所に設置しスマホの充電や夜間の照明用に使います。
↓避難所間仕切りの設営
↓マグネシウム電池
↓簡易トイレの設置
↓石油ストーブ
↓訓練の配信の電源はソーラーパネル
炊き出し訓練では石油バーナーでお湯を沸かし防災食を作り配布しました。コロナ禍ですのでご自宅やソーシャルディスタンスの取れる場所で試食いただくことにしました。
石油バーナーは阪神大震災でも活躍したものです。点火までの予備加熱が必要で事前に点火燃焼の練習を行いましたが少し手間取ってしまいました。
午後の部
19時から配布したシナリオに沿って、第一回避難所運営委員会の開催までの訓練を行います。集会所を拠点として地域の自治会役員とLINEを使ったビデオ会議で進めていきました。
「当日の0時46分にこの地域で大きな地震が発生した」からスタートします。
災害の発生状況や近隣の様子など阪神大震災での経験も織り交ぜ大災害の情景が思い浮かぶようストーリーを工夫しました。
↓シナリオの束
地域の自治会役員と連絡を取り被害状況や安否確認の情報を集約し「最後に宝塚市災害対策本部に一報を入れる。」までを行います。
参加者にはライフラインが使えない状況を思い浮かべてもらいシナリオに記載されていないことはアドリブを加えて各地域の状況を報告してもらいます。
↓シナリオ訓練(集会所)
今回の訓練も自治会の定例会と合わせることで訓練に参加しやすいスケジュールにしています。午前・午後で58名の参加があり指定避難所の開設を待つだけはなく「自助、共助の防災活動の重要性」を理解することができました。
今回の自主避難所運営訓練は「公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構」と「ひょうご安全の日推進県民会議」の助成を受けて実施しました。
また、宝塚市から保存食「ひじきご飯」をご提供いただきました。