きずきの森保全整備養成講座『草原管理、チガヤの民俗学的・文化的側面』

5月から始まったきずきの森保全整備養成講座(全9回)。6月30日に行われた第4回講座では草原について、特にチガヤ草原やその利用文化について学びました。

チガヤは万葉集などにも詠まれており、古くから日本人になじみのある植物です。昔の日本では家畜の飼料や田畑の肥料、茅葺屋根や苫(とま:菅(すげ)・茅(かや)などを編んで作ったむしろ)といった生活用品のほか、ちまき、茅の輪など厄除けや行事に広く使われてきました。

↓チガヤ文化研究会による実物紹介(ちまき、ちまき馬、茅の輪)

 

本講座の講師である兵庫県立大学名誉教授・服部 保先生執筆の、全国のちまきの特性を明らかにした調査報告書が刊行されました。報告書は宝塚市HP掲載のPDFデータ(令和7年3月末まで公開)、または市立図書館(紙媒体)で閲覧できます。
宝塚市HP:「西谷地区のちまきの食文化」調査報告書を刊行しました(外部リンク)

この日、きずきの広場には白い綿毛をつけたチガヤ草原が広がっていました。
秋になると赤く色づいたチガヤの草紅葉がきれいですよ。