2023年7月20日西宮市立生瀬武庫川公園内のサクラの木(宝塚市との市境付近)でクビアカツヤカミキリの成虫(メス)が発見されました。令和5年における成虫の初確認事例は、6月20日の芦屋市の茶屋さくら通りです(メス1頭)。(前年度フラスを排出し、成虫の脱出に備えあらかじめネット巻きしていた樹木の点検中、ネット内で発見。)
長尾台小学校区では公園や街路樹などに桜並木が多く、今年も美しい花を楽しむことができました。
しかし、近隣市域では桜や桃を脅かす害虫が出現しています。
その害虫の名は「クビアカツヤカミキリ」。
クビアカツヤカミキリは、サクラ、モモ、ウメなど主にバラ科の樹木に発生し、枯死させる特定外来生物です(原産地:南ロシア、モンゴル、中国、台湾、朝鮮半島、ベトナム)。
繁殖力が極めて高く、短期間で他の木に広がってしまうため、発生した府県では桜並木が全滅した場所や、廃園に追い込まれる果樹園もありました。
参考サイト:
クビアカツヤカミキリに関するお知らせ(兵庫県HP)
クビアカツヤカミキリの幼虫は樹木に寄生して内部を食い荒らし、枯らしてしまいます。幼虫は樹木内にいるため通常見えませんが、4月~10月頃までフラス(木くずとフンが混ざったもの)を樹の幹や枝に開けた孔(排糞孔)から大量に排出します。
フラスの中に繊維状の木くずが見られないのが特徴です。
成虫は6月から8月頃発生します。成虫になると楕円の脱出孔を空けて樹木内から脱出し、樹皮に産卵します。非常に繁殖力が強く1匹のメスから1000個以上産卵した例もあります。
成虫の体長は2~4センチ(触覚は含まない)、胸部(クビのような部分)が赤色、全体は少し青みがかった黒色でツヤがあります。
クビアカツヤカミキリは、車、鉄道に付いて拡大すると考えられています。
拡散・定着させないためには早期発見・早期処置が肝心です。
疑わしい成虫、フラスを見かけたときは宝塚市役所環境政策課または兵庫県自然環境課までご連絡ください。
・発見日時・発見場所・発見時の状況をお知らせください。
・可能であれば写真を撮影してください。
・成虫を捕まえた場合はその場で殺処分してください。
(クビアカツヤカミキリを生きたまま持ち運ぶことは違法となります。)
・死んでいる個体であっても、見つけた場合は連絡してください。
<連絡先>
宝塚市役所 環境部 環境室 環境政策課
〒665-8665 宝塚市東洋町1番1号
電話:0797-77-2070(環境保全担当) 0797-77-2072(公害担当)
ファクス:0797-71-1159
兵庫県 農政環境部 環境創造局 自然環境課
〒 650-8567 兵庫県神戸市中央区下山手通5丁目10−1
自然環境保全班 Tel:078-362-3274 自然公園担当 Tel:078-362-3318
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