福祉部会学習会「知的障害疑似体験」

12月1日に開催した福祉部会学習会では知的障害について学ぶ疑似体験を行いました。
講師は「宝塚市手をつなぐ育成会」で知的障害疑似体験の啓発活動を行っている「宝塚すみれ隊」の皆さんです。

「宝塚市手をつなぐ育成会」は知的に遅れのあるお子さんを持つ親の会です。
我が子や同じ悩みを持つ人たちが安心して宝塚の町で暮らせるよう、一人でも多くの方に「知的障害」のことを正しく理解していただきたいと、平成27年12月より「宝塚すみれ隊」として知的障害疑似体験の啓発活動をスタートさせました。

参考サイト:宝塚市手をつなぐ育成会HP

知的障害とは生活や学習面での発達が同年齢の平均と比べゆっくりしていることを言います。原因はさまざまですが、先天的な脳の機能障害なので親のしつけや生活習慣などは知的障害の原因と全く関係ありません。障害の状況は人によって大きく異なり、状況把握やコミュニケーションが難しかったり感覚過敏を伴うこともあります。

この日の学習会では、知的障害とはどういうものであるか、自閉症やダウン症の特性、一見すると変に見える行動にも本人なりの理由があること、知的障害のある方々がどういうことで困っているかなどを分かりやすく伝えてくださいました。

資料:「あたたかく見守ってください」リーフレット(港南区福祉保健センター)

疑似体験では、聴覚過敏の聞こえ方、言葉がわからない気持ち、伝えることの難しさ、うまくできない、ゆっくりしかできない気持ちを様々な方法で体験しました。

知的障害のある方はゆっくりと物事を習得していきながら、心も成長していきます。
苦手なこともたくさんありますが、周りの人の理解や支援でできるようになることもたくさんあります。障害を温かく見守ってくれる人が増え、知的障害の本人も親も、住み慣れた土地で安心して当たり前に暮らせる社会になってほしい、との言葉で学習会が締めくくられました。