宝塚第一小学校教育環境適正化検討委員会

宝塚第一小学校は平成19年(2007年)から児童数が1,000人を超える過大規模校の状態が16年間続いています。今年の児童数は1,079人、学級数は37学級(普通31、特支6)です。これは本市が定める「適正な規模」である12学級(各学年2学級)〜24学級(各学年4学級)と比べて大きく乖離しています。

平成22年(2010年)には、校区変更について保護者及び地域の皆さんに向けて市及び教育委員会により説明会が開催されましたが、反対意見が多数を占めたことで校区変更は見送りとなりました。

平成24年(2012年)の行財政推進委員会の最終提言では「一部の地域で大規模校と小規模校の状態が恒常化し、教育の質の均等化に関して問題が生じている」「大規模校では更なる児童生徒の増加には、財政的にも物理的にも対応できない状態にある」との指摘がなされています。

宝塚第一小学校の適正人員は800人規模であるため教室不足が深刻です。また、コロナ禍においてはトイレ利用の場所制限や運動場の利用制限を余儀なくされました。2年後の2025年に宝塚ホテル跡地に2棟646戸(北館317戸、南棟329戸)の高層マンションが完成すると児童数のさらなる増加が予想されます。

こうした状況を受け、今年2月に宝塚第一小学校まちづくり協議会が中心となり、市教育委員会とともに地域や保護者等で構成する『宝塚第一小学校教育環境適正化検討委員会』を設置いたしました。

既に3回(2月、3月、6月)委員会を開催し、7月にはその議論を踏まえて市教育委員会が一小児童保護者の皆さん向けに「通学区域の弾力的運用」についての説明会を5回開催いたしました。

未来を担う子どもさん達のためにも、教育環境を適正な形に変えていくことは、小中一貫校を含めた教育環境を大きく前進させることになります。