ペット同行避難訓練を開催しました。

東日本大震災などの大きな災害では、ペットを避難させるため自宅に戻った際に災害に巻き込まれたり、放置されたペットが死亡、行方不明、あるいは野生化して繁殖・増加するなどの事態が起きました。いざというとき家族とペットがともに安全に対応するには、日頃からの心構えと備えが大切です。
コミュニティひばりでは2023年2月19日(日)ペット同行避難訓練を行いました。

注意)ペット同行避難とは、災害発生時に飼い主が飼育しているペットを同行し、避難場所まで安全に避難すること。同行避難は避難所への避難後にペットと同じ空間で飼養管理する状態を意味するものではありません。

宝塚市では宝塚高原ゴルフクラブおよび旭国際カンツリー倶楽部とペット避難に関する災害時協定を締結しています。大規模な地震、風水害、火災等が発生した場合に、ペット及び飼い主が一緒にクラブハウスやコースへ同伴避難できる内容です。
参考サイト(外部リンク) 宝塚市HP「ペット避難に関するゴルフ場との災害時協定」

 

 

訓練は「宝塚を震源とするマグニチュード6.9、震度6強の地震が発生。建物の倒壊、火災発生のほか、電気・ガス・水道が止まり、通信障害。交通網も被災し、死者・負傷者が続出している」という想定で行われました。

この日は冷たい雨でしたが災害は雨でもやってくる、ということで予定通り訓練を実施しました。
模擬避難所のふじガ丘会館までペットと一緒に避難します。
実際の災害では家屋や塀の倒壊、道路に散乱した危険物でけがをしないよう注意しなければなりません。平常時に避難ルートを確認することが大切です。訓練時に近隣のご迷惑にならないよう、前後でスタッフが安全確保、糞尿の始末、消臭スプレーを持って歩きました。

 

 

模擬避難所で避難者の受付をします。模擬避難所にクレートは用意していたのですが、リードをつないでおくバーがなかったので、少し受付に手間取ってしまいました。今回の訓練の反省点です。
ワンちゃんたちはおとなしくクレートに入ってくれました。

 

 

今回コミュニティひばりで配布したペット情報の記録用紙(写真左)。平常時にあらかじめ記入したものを用意しておくと、避難所での受付をスムーズに行うことができます。
写真右は兵庫県動物愛護センターの受付票の見本。

 

 

マイクロチップリーダーによる識別番号の確認。令和4年6月1日に改正動物愛護管理法が施行になり、ブリーダーやペットショップなどで販売される犬や猫について、マイクロチップの装着及び環境大臣指定登録機関への情報登録が義務化されました。

様々な価値観がありますが、マイクロチップを装着することで犬や猫が迷子、地震等の災害や事故等で離ればなれになったりしても、飼い主の元へ戻る確率が高まります。

 

 

中型犬1頭分が避難に必要な荷物の展示。リュックサックで重さ5.8kgの荷物になりました。
もちろん災害時には、このほかに避難者自身の荷物も必要になります。ペットの非常持ち出し品の優先順位は、1番目に食べものや薬など命にかかわるのもの、2番目にペットの情報や健康状態のわかるもの、余裕があったらおもちゃなど。

詳しくは下記パンフレット(外部リンク)をご覧ください。
「あなたとペットの災害対策~同行避難への備え~」(発行/兵庫県動物愛護センター)

 

 

兵庫県動物愛護センターによる講義。14名が参加しました。

 

 

講義内容は非公開ですが、一部配布資料の公開許可を得ましたので表示します。

↓資料画像をクリックするとPDFを表示します。

 

講義記録(コミュニティひばり作成)はこちら

冷たい風雨の中ご指導くださいました兵庫県動物愛護センターの皆様、訓練に参加された皆様、本当にありがとうございました。

 

参考サイト(外部リンク)

宝塚市HP「ペット動物の防災対策」

宝塚市HP「ペット避難に関するゴルフ場との災害時協定」

パンフレット「あなたとペットの災害対策~同行避難への備え~」(発行/兵庫県動物愛護センター)

パンフレット「ペットも守ろう!防災対策」(発行/環境省)