2月17日(土)東公民館で開かれた説明会に行ってきました。
広報誌「たからづか」2月号の11ページに載っていたのが気になって詳しい内容を知りたいと思って聞きに行きました。
そこで、私が気になったことが2つあります。
一つは新庁舎の計画を3年遅らせることです。新市庁舎には危機管理センターと水道局が入るそうです。「現在の水道局の建物が耐震に問題があるのに3年遅らせてもいいのか、危機管理センターも3年間どうするのですか?」という質問が出ていました。
建物についても、ミース・ファン・デル・ローエのガラスの家のようで、危機管理センターとしての必要不可欠な用途を満たしているとは思えませんでした。暴風雨で何か飛んできてガラスが割れない保証はあるのでしょうか?地震の様々な揺れに対して100%崩れない保証はあるのでしょうか?「なぜ、ガラス張りなんですか?」とお聞きしたところ「開かれた市庁舎」というコンセプトだそうです。しかし、ガラス張りでも日中は光が反射して、外から中は見えないと思います。建物の中からは外が見えますが、床からガラス張りだと、たいていの方は心理的に不安になって落ち着きません。また、収納等設置する壁が少なくなって、内装等の設備にお金がかかります。ミース・ファン・デル・ローエは素晴らしい建築家です。周りの環境や必要な要素を考えてデザインされていると思います。危機管理センターに求められる必要不可欠な要素をしっかり満たした上で、コストを抑え、且つ、美しい建物を設計することが建築家に求められていることではないでしょうか?
建築費用を抑える努力をして、できるだけ早く建てていただきたいと思うのは、私だけではないと思います。
2つ目は文化芸術施設の収入と支出の予算の見積です。1年間の収入の見積が3600万円、支出が1億6200万円だそうです。毎年、1億2600万円の赤字の予算だそうです。1年間の来館者見込みは5万人で見積もっているそうです。ちなみに隣の手塚治虫記念館の年間来館者は約10万人だそうです。
財政が豊かとはいえない宝塚市において、新しく建てる文化芸術施設に毎年1億2600万円の支出をする余裕はあるのでしょうか?
「この施設で1億2600万円支出しても、まわりへの波及効果を考えると有意義な支出です」という趣旨のご返答でしたが、はたして市民の多くの共感を得ることができるでしょうか?
説明会に来られた人の数が少ないのが気になりました。市の財政に無関心で後で後悔することのないようにしたいとおもいます。
写真は当日展示されていた模型です。