新型コロナウイルス感染症に配慮した防災の取り組み(8月30日:動画を追加しました)

近年の激甚化する災害に対し、花屋敷つつじガ丘自治会では新型コロナウイルス感染拡大防止対策や実施方法を工夫して防災の取り組みを行っています。

↓活動の前提となるのが感染対策です。国や県、宝塚市から提供される情報を基に掲示物などで感染対策を周知し、集会所には消毒液やマスク、非接触型体温計などの衛生用品やパーテーション、入出者記録などの感染対策物品を整えています。
つつじガ丘公園には可愛いハンドソープカバーが付いていました。
8月9日には集会所を「兵庫県コロナ追跡システム」に登録しました。
利用者が集会所利用時に掲示バーコードを読み込んでもらうことで、後日感染者がいたことが判明した場合に注意喚起メールを受け取ることができます。

 

↓6月28日にLINEグループ会議の試行を兼ねてオンラインと集合人数10名以下での
防災研修を行い、防災士さんに自宅避難と日々の備えや災害時の避難タイミングなどについてお話しいただきました。

 

 

 

 

 

↓花屋敷つつじガ丘は地域内の高低差が約100mもあるので、高齢者が指定避難所まで上り坂を歩いて行くことが難しい地域です。そのため昨年、集会所を届出避難所に登録しました。そして「花屋敷つつじが丘自治会避難所運営マニュアル【新型コロナウイルス感染症対応版】」を作成し、今年7月に地域住民へ全戸配布しました。

 

このマニュアルを踏まえ、8月8日に避難所開設訓練を行いました。
3密を避けるため、前半は役員・組長の訓練の様子を動画撮影するとともにLINEグループ会議で地域住民の方々に実況中継、後半は地区ごとに集合時間を分けて地域住民の方々にご来場いただき、災害保存食の説明・配布と避難所設備の紹介を行いました。

今回は大地震でライフラインが止まったとの想定で、初動期の立ち上げ訓練を行いました。「午前3時46分震度6弱の地震が発生し電気・ガス・水道が寸断。余震が続く中、朝になり自治会長が集会所を開錠。電話がつながらないためLINEで役員・組長に各地区の安否確認を依頼する。」というリアルなシナリオで訓練が始まります。

↓集会所の安全確認、集会所に来る役員と在宅でLINE参加する組長からの安否報告、マニュアル体制を基に役割を分担し避難者の確認、避難所開設…と訓練が進んでいきます。自治会長がマニュアルの説明や解説を入れながら、訓練の様子をLINEグループ会議で実況中継します。
停電という設定なのでパソコンなどはガソリン式の発電機で動かしています。
今回の訓練に合わせ発電機を揃えましたが住民からは「2年前の停電時に困った記憶もあり発電機の設備は助かる。」との声がありました。
11時から住民の方々に避難所設備を見学してもらうため、各設備に説明が添えてあります。

 

↓避難スペースの設置訓練
ポップアップ式の間仕切りとアルミシートを設置し、透明ビニールシートの間仕切りをつるします。今まではプライバシーの問題があったので喜んでもらえました。

 

↓仮設簡易トイレの設置訓練
ポップアップ式のワンタッチテントを設置し、ダンボールトイレを組み立ててテント内にセットします。このトイレはダンボール製ながら耐荷重600㎏という丈夫な物です。
軽量で便利なワンタッチテントですが、風で倒れやすいという事も実感しました。

 

↓炊き出し訓練
炊き出しテントには感染防止のため透明ビニールシートを取り付けます。
カセットコンロで備蓄飲料水を沸かして災害保存食を調理する、という設定ですが、
新型コロナウイルス感染症に配慮して調理は行いませんでした。
3密を避けるため地域住民の方々には地区ごとに集合時間を分けてご来場いただき、
災害保存食の使い方の解説と試食用保存食の配布、避難所設備の紹介を行いました。

 

↓今回の避難所開設訓練は「公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構」と「ひょうご安全の日推進県民会議」の助成を受けて実施しました。
また、宝塚市から保存食「わかめご飯」をご提供いただきました。
ありがとうございました。

 

訓練終了後、防災士さんから以下の講評を頂きました。
「今年は新型コロナウイルス感染症の影響で集会する防災学習を控えるところが多い中、オンラインを利用し、またWi-Fi環境が整っていない方や不慣れな方にも配慮した防災学習で良かったです。
何ヶ所かに設置した掲示板の防災学習案内もわかりやすいものでした。
この地域は斜面地に住宅が広がっており集会するには億劫になりがちなので、これからも多くの方々が参加できるよう上手く活かしていけたらと存じます。
自治会館のスペースが限られているので感染症対策が難しい面もありますが、現状では工夫できていると思います。今回の防災学習で購入したものを実際に使い、参加者で組み立てながら意見を出し合えたのも良かったです。
また、隣接するつつじガ丘公園の手入れが行き届いていることに感心しました。心地よい場所は人が集うことに繋がると思います。普段から公共意識の高い住民がいらっしゃるのは羨ましい限りです。
災害時において、治安の維持が課題の一つになります。被災地以外から窃盗団が入り込むことも残念ながら珍しいことではないため、地域の見守りの強化、避難所での性犯罪防止策など自主防災組織の役割担当に取り入れることが望ましいと考えます。」

動画はこちらからご覧ください。

花屋敷つつじガ丘自治会では、12月にライフライン寸断を想定した給水訓練を行う
予定です。